「僕のプロフィールの趣味、ピアノって変えられるっすか?」
となかなか洒落たことを言って来る選手がいた。しかし!!切れ長の剃刀のような目、鍛え抜かれた分厚い筋肉、怖そうな丸刈り。その溢れんばかりの威圧感、闘争心、オーラを持つ彼から発っせられた言葉に息をのむ著者であったが、その後、額に「中」を書けなどと道場生になじられている彼を見ておおよそその真意が読み取れた。
そう、今日ご紹介するのは他でもない、この類稀なる才能を持つ喜多村誠選手だ。以前の試合詳細をご覧いただければお分かりかも知れないが彼は顔色一つ変えずユニークな事をするパフォーマーだ。

そんな喜多村選手は去年韓国で一戦を交えたので遅ればせながらその海外遠征のご報告をしたいと思います。お相手はベテラン34才のキムジョンソン。地元格闘誌によると1Rヒザ、ワンツー、ボディーと新兵喜多村の攻撃が目立ち2Rではさらにその勢いがローキックを交えて厳しいものになったそうだ。さらに新兵のヒジは老兵をカットしTKOとなったと伝えている。結局新兵喜多村が若さ溢れる試合で2RTKOで勝利を収めることとなった。(公式記録には載らない)

そんな彼は5戦4勝1分と今順調に駆け上がってきている。彼は九州出身で大学時に空手をやっていたが卒業後どうしてもキックがやりたくてわざわざ上京して来たそうだ。来月3月11日には強豪日本ミドル級2位の山崎銀次郎選手と戦うことになるのだが、是非このまま突き進んでほしいと思っている人も多いことだろう。
皆さんMAGNUM13で是非!!応援宜しくお願い致します。