
写真:木川
Q.池田さんは学生やめて就職という選択はしなかったのですか?
A.考えましたよ。でも当時21歳で周りの人に「今しかできないことだから」って勧められてここまで来ました。
Q.今26歳ということで
A.そうなんですよ〜遅かったなぁ。ぎりぎり遅かった。
Q.でもこれからじゃないですか?会長だって30代後半までがんばっていたし。これからどんなビジョンがありますか?
A.強い人とやりたいですね。他にもバンタムで強い人とかいっぱいいるじゃないですか。そういう人とやりたいですね。あと、王者になったとはいえまだまだ深津さんや菊池さんのような確固たる王者ではないから自分をもっと高めたいですね。自分の技や型を固めたいですね。安定した強さを築きたいですね。
Q.池田さんはすばらしい先輩王者を見てきているから今後どうすればよいのか見えてるんですよね?
A.菊池さんなんか走りこみのダッシュを僕の二倍していましたしね。二倍ですよ?自分に強くなければあんなことできません。努力の天才でしたね。深津さんはとにかく自分の体をよく知っていました。このパンチを出すときはここの筋肉を使えば倒せるとかね。普通そんなこと分からないじゃないですか?でも自分のことよーく分かってるんです。だから強いんです。

写真:木川
Q.けして分かってるわけではないけど、かれこれ4年近くキックを見てきて「一発」についてよく思うことがあるんです。それは会長が教える「一発」ってすごいんじゃないかと。けして派手な「一発」ではないけど確実に相手を沈める一発があるなぁって。最近若手もがんばっていて彼らもその「一発」を確実にものにしてるなぁって感じるんです。
A.(静かにうなずきながら)会長の一発はすごいです。会長はとにかく基本をしっかり教えます。タイミングよく相手に入れば絶対倒れますよ。そのぐらいすごいです。
Q.絶対ですか!!やはりその確実性ですよね。最近よく感じているんです。沢山の選手がいて当たり前のように毎回パンチを出すし相手に当たるけどなんか伊原道場の一発は違うなって。別にほめ殺ししてるわけではなく純粋に素人から見ても思うんです。
A.でも難しいですよ。いつも怒られてますもん。会長はとにかく基本を大切にしていますから。
Q.ところで池田さんご趣味は?
A.ぐだぐだすることですかね。おいしいもの食べることですね。
Q.後輩へのメッセージお願いします。
A.偉そうなこと言えないけど最近の人は何かにつけてすぐにあきらめてしまします。あきらめないで一つのことを続けるといいことありますよって。

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